「空き家を壊すだけなのに、なぜ解体費用がそんなに必要なの?」
と思っている方々、多いかと思います。
今回のブログでは、基本的な解体作業の内訳を記してみたいと思います。
解体工事の各作業ごとに費用が発生します。
ご理解いただけましたら幸いです。
はじめに
「解体」と言うと、「家を壊す作業」がまずは念頭に挙がると思います。
しかし、実際は「家を壊す作業」には「壊した後の廃材を処分する作業」が必ず付随します。
一般の方々におかれましては、「家を壊す作業」は見えやすく、「壊した後の廃材を処分する作業」は見えにくい工程かと思います。
この作業に伴い、「家を壊す費用」と「廃材を処分する費用」の両者が派生します。
廃材処理費用の高騰により、昨今では解体工事費用が非常に高くなってきております。
弊社の解体工事の御見積書は、家を壊す費用+廃材運搬・処分費用+その他費用で作成し、施主様にご提示しています。
1.養生費用
足場設置とシート張り(防音や埃飛散防止用)の費用です。
近隣へのご迷惑を避けるため、及び通行者と作業員の安全確保のために養生が必須です。
㎡で金額が算出されますが、建物の状態や場所の状況によっても金額が変わってきます。
又、地盤が軟弱な場所や敷地内で傷が付いてはいけない場所等、重機や車両を通らせる為に鉄板を敷く必要がある場合、こちらも費用が発生します。
解体工事前の養生
鉄板敷設
2. 内部の解体と廃材運搬・処分費用
材質ごとに解体し撤去しなければいけないことが「建設リサイクル法」(廃材の分別や再資源化を目的とした法律)で定められています。
この解体方法を「分別解体」といいます。
解体工事で排出された廃材は種類(木、繊維、廃プラスチック類等々)ごとに選別し中間処理場や最終処分場へ運搬、処分されます。
3.外構物の解体と廃材運搬・処分費用
敷地内の家屋以外の構造物類を「外構物」と言います。
ブロック塀、門扉、カーポートと車庫、納屋、植栽、花壇、井戸、テラスなどのことです。
4.構造部の解体と廃材運搬・処分費用
空き家を支える主要構造部、壁・柱・床・梁・屋根・階段などを解体し撤去します。
構造物の解体工事
主には油圧ショベルなどの重機を使用し解体を行っております。
万が一道が狭く重機を入れることができない場合は「手壊し解体(人力解体)」となります。
その場合、現場から産業廃棄物収集運搬車との間も廃棄物を手作業で運ぶ事になり、人件費が加算されるため、解体費用総額が上がります。
5.基礎の解体と処分費用
住居を支えてきたコンクリート基礎の解体です。
基礎の解体工事
地中深くまで埋まったコンクリートを掘り起こします。
掘り起こしたコンクリートは処分場へ運搬し処分を行います。
6.地中埋設物とガラの撤去費用
基礎部分を解体中に、地中から古井戸や大きな石や浄化槽が発見されることがあります。
これらを「地中埋設物」といいます。
解体工事をする前にその有無が分かりにくいものは、追加で選別費用や処分費用が発生する場合がありますので弊社ではその都度元請業者様や施主様と協議させていただき、その後作業させてもらうようにしています。
当該解体作業で排出したガラと地中に元々埋まっていたガラも撤去します。
埋設物の撤去
7. 更地・整地作り費用
不要物とガラを取り除き整地を行います。
真砂土を搬入しての整地と現状整地(その場の土を利用)により費用も変わってきます。
更地、整地作り
8. その他の費用
重機や運搬車関係、行政への書類提出、雑費や解体工事の事前に近隣へのご挨拶も行います。
解体工事は、騒音、振動、埃の飛散などでどうしても近隣の皆さまにご迷惑をかけざるおえません。
そこで、工事前に施主様と御相談してご挨拶に伺います。
トラブルやクレームを避けるためにも必要です。
今回は基本的な解体工事に関する工事内訳を記載いたしましたが、建造物までの重機搬入路が無い場合や特殊な状況の場合等、それにより内訳も料金も変わってまいります。
産業廃棄物の処分費用の高騰を筆頭に、燃料費、人件費等、付随する全ての物の単価があがっている状況ですが、弊社もお客様に寄り添えるよう施工内容や金額面で、これからも誠心誠意努めてまいります。
今後とも㈲新田興業をどうぞよろしくお願いいたします。
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